アパレル販売員である限り、必ず訪れるスランプ。
何をやってもうまくいかない、売れない。
面白いように売れていた時期との落差が激しいので
なんてネガティブな思考に陥りがち。
まぁ、そんなことは絶対ないので大丈夫です。
でも、いつか必ず訪れるであろう「また売れる時期」をおとなしく待つのは非常にもったいない。
こんな売れない時だからこそ「やっておくべきこと」をやっておくと、これから先の売上が劇的に変わってきます。
この記事では売れなくてネガティブになっている時間をプラスの時間に変える方法をお伝えしていきますよ!
Contents
売れないスランプ時にやるべきことその①インプット

人はスランプに陥ると原因追求をしたくなる生き物です。
ですが、スランプというものはタイミングやコンディションなどいろんなものが複合的に組み合わさっている可能性が高いんです。
なので原因追求したところですぐにまた売れるようになるような単純なものではありません。
こういう時は焦らず騒がず、じっくりと今やるべきことをこなしていきましょう。
まず、やるべきこと1つめはインプットです。
この場合のインプットとは、情報収集や経験です。
- 本や雑誌を読む
- 接客をしてもらう
- 売れている販売員を観察する
- 商品の良さを見つける
などが販売員のインプット。
では、詳しくみていきましょう。
本や雑誌を読む
あなたは普段どんな雑誌を読んでいますか?
でも、来店されるお客様をよく見てみてください。
意外とターゲット層より若かったり逆にもう少し年齢が上だったりしません?
ターゲット層というものは会社が決めたもの。
お客様は気になる商品があればターゲット層なんて関係なく入店されます。
ということは、雑誌ももう少し幅広く見ておく必要があるということです。
20代後半がターゲット層のお店なら、20代前半から40代後半までをカバーしておくとより多くのお客様のニーズに応えることができます。
雑誌はターゲット層より少し若い世代が読むので、実際は20代後半から40代前半あたりをカバーしておくのがベスト♪
- 20代後半 CLASSY. ,Sweet ,美人百花,MORE,SPRINGなど
- 30代前半 BAILA ,Oggi ,GINZA ,VERY ,In Redなど
- 30代後半 STORY, Domani,LEEなど
- 40代前半 Marisol, otonaMUSE, GLOWなど
え!こんなに!と思うかもしれませんが、普段読まない雑誌を読むのは販売員においてとてもいい勉強になります。
いい刺激にもなります。
そして、年代別にどういうものが求められているのかを知ることで、今後の接客に役立ちます。
ですよね。でも今は雑誌読み放題のサービスが充実しているので月400円ほどで数百冊の雑誌が読める時代です。
便利なものをうまく使っていきましょう。

他にもいろんなジャンルの本を読むことで接客トークの幅を広げることができます。
オススメなのは心理学の本。
人間の心理、女性の心理を知るとお買い上げ率ががグンとあがります。
オススメは「影響力の武器 なぜ人は動かされるのか」
世界中で大ベストセラーとなった心理学の本です。
- 高いスーツを購入したお客様は、一緒に購入するシャツやネクタイ、靴下などの値段が多少高くても気にならない。
- 不動産屋のやり手営業マンは、ボロくて高い物件を最初に見せたあとに、本当に売りたい物件を見せる。
など、人間の心理をうまくつかった例がいくつも紹介されていて非常に勉強になる上、おもしろいです。
接客をしてもらう
スランプ時は不安やイライラがたまり、あまり外を出歩く気にもなれないですよね。
でも、そんな時こそ出歩いて接客されてみてください。
実は、来店されるお客様の8割は別にほしいものがないのにうろうろしています。
あなたもそういったお客様と同じように「目的なくうろうろ」してみてください。
そして、浮遊客に対して他の販売員がどんな接客をしているのか観察してみてください。
- 気分の良かった接客
- 心動かされた一言
- イマイチだった接客
- 不必要だと思った一言
- 店内の雰囲気
他人に接客されることで自分にないものを発見したり、逆に私ならこうしたのに!ともどかしく思うこともあると思います。
そういった良かった所、悪かった所、感じたことをノートに書き出して頭の中をスッキリ整理しましょう。
また、接客だけではなく店員さんの立ち居振る舞い、身なり、店頭の雰囲気なども観察しておきましょう。
特に流行っているお店からは学ぶべきことがたくさんあるのでたくさん吸収して下さい!
売れている販売員を観察する
先ほどは他店に接客されに行くことをお勧めしましたが、自分のお店で売れている販売員を観察するのも大事なインプットです。
自分が売れていない時はついつい売れている販売員を羨んだりしてしまいがち。
でも、今はそういう気持ちをいったんおさえて、売れている販売員のサポートに回り彼女のテクニックを盗む気持ちで観察しましょう。
きっと、自分にはない何かを彼女は持っているはずですよ。
私が実際に売れている販売員を観察して書いた記事はこちら

この時期にいろんなインプットをしておけば、次にスランプが来た時に焦らずにすみますよ。
商品の良さを見つける
昔、とても販売力のあった店長がよくスタッフを交えてやっていたのが「商品の良さを発見する」会議でした。
会議といっても開店前や閉店後に残っているスタッフを集めて、10分ほどひとつのアイテムの良さを語り合うというプチミーティングです。
いつもあまり売れていない商品がターゲットになっていました。
- どういったシーンで使えるか
- どのアイテムと合わせると一番輝くか
- 定番アイテムとの合わせ方
- どういった人に似合うか
- どういった靴に合うか
- アクセサリーとの相性
とにかく細かく細かく商品を掘り下げていくんです。
そうすると、売れない邪魔者だったアイテムが途端に可愛く思えてくるんです。
商品の良さが見えてきたらこっちのものです。
今まで邪魔者扱いだった商品が途端に売れるようになっていきます。
このプチミーティングは、一人でやるとどうしてもアイデアが出てこなかったりするので、手の空いてるスタッフと一緒にゲーム感覚でやるのがおススメです。
売れないスランプ時にやるべきこと その②接客を楽しむ

そもそもあなたは、なぜこの世界に入りましたか?
接客が好きだから。ですよね?
でも普段は仕事として「売ること」がメインの接客になっているはず。
でも、これって売れている時は楽しいけど売れないときはひたすら苦痛でしかありません。
そこで、「売ること」はひとまず置いておいてただただ接客だけを楽しんでみてください。
売らなくていい、重荷をおろした状態での接客は初心に戻ったみたいですごく楽しいはず。
その楽しい感覚を思い出すと、また「売れる」接客が自然とできるようになってくるんです。
そうしているうちに。意外と売らない接客をしている方が「売れる」ことに気づくはずです。
お客様は、販売員が必死に売ろうとしている姿にとても敏感です。
想像してみてください。自分が買い物に行った時に、店員さんが似合いもしないものを必死に売ろうとしてくるのってなんか嫌ですもんね。
この販売員さんは、私に似合うものじゃなくて売り上げ重視で勧めてるなと思うと悲しくなってしまいますよね。
お客様も同じです。
売ろうとしない接客は、お客様に安心感を与え信頼感をもたらします。
なので、売れない時期だけではなく普段から心がけてみてくださいね。
売れないスランプ時にやるべきこと その③種まきをする
売らない接客で本当に売らない、もしくは売れなかった時は種まきをしておきましょう。
種まきは、後々の売り上げにつながる大事な仕事です。
- 商品番号を書いた名刺を渡す
- 顧客名簿を書いてもらう
- カタログを渡す
- とりあえず試着だけでもしてもらう
など、今売り上げに繋がらなくても将来的にお買い上げ頂けそうなお客様へアプローチをしていきます。
特にカタログは再来店にもつながるので、お買い上げに繋がらなかったお客様にも軽い商品紹介を添えてお渡ししておきましょう。
また、話が盛り上がったお客様に名刺をお渡ししておくこともお忘れなく。
そして、結構効果があるのが「試着」なんです。
とりあえず着るだけでも着てもらうとのと、試着せずに終わるのとではお客様の戻ってくる率が全然違います。
一度着用してシルエットが分かると頭に残りやすいので、やっぱりアレよかったなーと思い出してしまうんです。
なので、無理強いは良くないですが一度試着だけでもどうですか。
のお声がけはしておきましょう。
また、たくさん会話をして、買わなかったけど楽しい時間を過ごしたお客様は「欲しいもの」ができた時に再来店していただける可能性が非常に高くなります。
売れなかったー
で終わるのではなく、必ず次につなげるアクションを起こしておきましょう。
売れない時だからこそ、地道にファンを作っていくことが大切です。
アパレル販売員が売れないスランプ時に絶対やってはいけないこと
売れない時って、ついつい…店頭でむすーっとした顔をしてしまいますよね。
で、お客様が入店されたら必死の作り笑顔。
気分が乗ってないとどうしても顔に出てしまう気持ち、すごくわかります。
でも、そんなことを続けているといつまでも売れないまま。
スランプを脱出したいなら
- 接客時に無表情
- 売れているスタッフを妬む
- 消極的になる
- 積極的になりすぎる
- 店頭の空気を悪くする
- イライラする
など、周りの販売員だけではなくお客様まで不快にさせるようなことは絶対にしないでおきましょう。
特に、売れている販売員を妬むなんてもってのほか。
売れている販売員から学ぶことはたくさんあるはずなので、妬まず学びましょう。
そして、売れないからと焦ってお客様に商品のゴリ押しをするのもNG。
先ほども書きましたがお客様はとても敏感なので、この人は売りたいだけだ!と思うと即座に逃げていきます。
逆に、どうせ売れないし〜と声もかけずに遠くから見守るだけもよくありません。
お客様は声をかけてもらえないと、「お金を持っていない人」だと思われていると勘違いします。
プライドが傷つけられるんです。
特に百貨店、デパートに来られるお客様に多いのが、声かけをしてもらえなかったというクレームです。
売れない時は心身ともにダメージをくらいますし、うまく笑顔が作れなかったり自分らしい接客ができなかったりします。
でも、私たちは販売のプロです。
笑顔でお客様をお迎えするプロです。
ネガティブな感情はぐっと押さえ込み、プロらしく仕事に臨みましょう。
売れない時こそ自分の強みを見つけて自信らしさを取り戻そう
自分は販売員に向いていないかも…と思い悩むほどスランプとは辛いものです。
わたしも恥ずかしながら過去に幾度となく
と大騒ぎしてきました。
でも、結局私にはこれしかない!と踏みとどまりアパレル販売員10数年、接客業に関して言えば20年も続けてきました。
「私にはこれしかない」と思えたのは学生時代、就職活動の一環で受けた適性検査で自身の強みを知ったからです。
自身の強みを知っていたので、向いていないかも。という悩みから立ち直ることができたんです。
もし、今の仕事が本当に向いているのか、自身の強みは何かを知りたいなら無料の適性検査、いわゆるグッドポイント診断を受けてみましょう。
自分の知らなかった新しい自分を見つけることができるかもしれません。
そして、その新しい発見を仕事に活かしていくことで、スランプからの脱出も見えてきます。
まずはいまやるべきこと
- インプット
- 接客を楽しむ
- 種をまく
を実行してみてください。
そして、適正検査で知った自分の強みをうまく接客に取り入れ自分だけの接客スタイルを築き上げてください。
そうすることで、スランプに負けない自信がついていきますよ!